自由主義体制と権威主義体制の狭間にあるウクライナ。2022年2月24日、プーチン露大統領がウクライナに軍事進攻、いや侵略に踏み切った。
NoWar!
戦火の下に無辜の人がいる。
露軍のキエフ【キーウ】への攻撃が始まった直後、キエフ【キーウ】在住の友人オルガさん(*)から爆撃の様子を撮った動画や市民が避難する地下鉄構内、地下駐車場の写真等がSNSを通じて送られてきた。そのときのやりとりもあわせて転記する。
「隣る人」工房 稲塚由美子
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以下、(オ)はオルガさん。(稲)は稲塚由美子。
▼25日13:15(現地時間6:15)
(オ):「キエフは危ない」「本当に怖い」
(稲):日本のTVではキエフから32㎞の所までロシア軍が来ていると報道されている。避難はしない?
(オ):「外に出かけない」「怖い」「泣いています」「死にたくない」
▼14:44(現地時間7:44)
(オ):「ロケット怖い、ミサイル、爆弾も」「みんな泣いている」「地下はまだ安全」
(稲): 心配している…このことをSNSで公表していい? ここに「人」がいることを世界中の人に 知らせたい。そこは地下駐車場?
(オ):「うん、人が多い」「プーチンは殺し屋」
▼15:36(現地時間8:36)
(オ):「ロシアの飛行機が多い」「みんな泣いている」「子どもも多い」
(稲):どれだけ不安か…キエフが危なくてもどこに逃げたらいいか…。
キエフの地下鉄構内をシェルターとして。寒い。
▼16:36(現地時間9:36)
(オ):「どこでも危ない」
▼26日7: 04(現地時間00:04)
(オ):「今は一番危ない時」「爆弾が多い」「耳痛くなるほど」「(スマホの)電気はもうなくなった」
▼11:09(現地時間4:09)
(オ):「ロシア軍隊キエフに着いた。1000人ぐらい」
この後、メッセージは既読にならない…今も(3月1日現在)。
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*2018年、オルガさんの通訳兼ガイドで第二次世界大戦時、ナチスドイツとソ連の狭間で戦場とされた現場を訪ねた。その取材の記事は以下より。