TAG

アメリカ関連

  • 2023年12月2日

『狙撃手ミラの告白』(旧ソ連/ドイツ/アメリカ・ウクライナ)

ケイト・クインの”近代史もの”第四弾は、前三作『戦場のアリス』『亡国のハントレス』『ローズ・コード』と同様、第二次世界大戦時の史実が忠実に織りこまれた、壮大な歴史サスペンス・ミステリーである…今回も女性蔑視に抗い、自分の人生を生きようともがく女性が主人公だ…

  • 2023年12月2日

『夜に啼く森』(アメリカ)

アメリカの女性作家リサ・ガードナーが、誘拐・監禁・強姦事件を描いた衝撃のサスペンス・ミステリー『棺の女』(ふぇみん紙・2017年1月25日号)。その事件の被害者にして生還者が、本書の主人公フローラ・デインだ…シリーズ5作目の本書は、最新作にして完結編である…

  • 2023年10月9日

『アオサギの娘』(アメリカ・フィリピン・日本)

『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ作、2020年、早川書房刊/We226号掲載)に続き、海と陸とを分かつ湿地に生きる女性を描いたサスペンス・ミステリーが翻訳された。本書は、大学で美術学修士号を取得したという作者のデビュー作…数々の危険を乗り越えて、父の死の真相を探り出す娘とその家族の再生を描いて秀逸だが、まず何より野生の鳥類や沼地の動植物についての詩的な描写がみずみずしく美しい…

  • 2022年8月5日

『過ちの雨が止む』(アメリカ・ウクライナ)

アメリカ発、バリー賞など三冠に輝いたアレン・エスケンスのデビュー作『償いの雪が降る』の続編が出た。今でいえば「ヤングケアラー」の若者が主人公の、青春成長小説ミステリー…物語は、AP通信社で記者として働くジョーが、ある日、ミネソタ州の田舎町バックリーで起きたジョー・タルバートという男の不審死を知って始まる…