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ドイツ関連

  • 2023年12月2日

『狙撃手ミラの告白』(旧ソ連/ドイツ/アメリカ・ウクライナ)

ケイト・クインの”近代史もの”第四弾は、前三作『戦場のアリス』『亡国のハントレス』『ローズ・コード』と同様、第二次世界大戦時の史実が忠実に織りこまれた、壮大な歴史サスペンス・ミステリーである…今回も女性蔑視に抗い、自分の人生を生きようともがく女性が主人公だ…

  • 2022年4月11日

『亡国のハントレス』(ポーランド・ドイツ・アメリカ)

本書は、前作「戦場のアリス」(「ふぇみん紙」2019年7月25日号掲載)と同様、史実を忠実に織り込んだために生まれる臨場感が半端ではない壮大な歴史小説ミステリー…第二次大戦中、ナチスドイツ占領下のポーランドに「女(ハント)狩人(レス)」と呼ばれた殺人者がいた。森で人を狩り、ユダヤ人の子どもや兵士を殺した冷酷な親衛隊将校の愛人。戦争が終わり、「ニュルンベルク裁判」で、数百万人の殺害が暴かれる陰で、彼女は姿をくらまし…戦争に翻弄(ほんろう)された登場人物たちの過去と現在の物語が、最後に一つに収斂(しゅうれん)していく…

  • 2022年3月22日

『レストラン「ドイツ亭」』(ドイツ・ポーランド)

ドイツ発、ドイツ人自身によるナチスの戦争犯罪を裁いた「フランクフルト・アウシュビッツ裁判」(1963年12月~65年8月)を描いたサスペンス・ミステリー。女性作家ヘスの長篇第一作…ナチスの残虐行為に初めてドイツ国民全体で向き合った。過去の忘却を阻止し、ドイツの歴史認識の転換点となった…

  • 2022年3月22日

ミュンヘン・白バラの記念碑(ドイツ)

1943年2月18日、ミュンヘン大学の学生による反ナチ非暴力抵抗運動「白バラ運動」の中心メンバー、ハンス(23)と妹のゾフィー・ショル(21)が、大学内でビラをまいて逮捕された校舎前。彼らは、剣ではなくペンでドイツ国民に向けてビラを作ったのだ…