- 2024年4月13日
『厳冬之棺≪げんとうのひつぎ≫』(中国・日本)
中国発、「密室の王」と称される短編ミステリー作家・孫沁(スンチン)文(スンチンウェン)の長編デビュー作である本書は、凝りに凝った「密室トリック」本格謎解き小説だった。しかも、横溝(よこみぞ)正史(よこみぞせいし)(せいし)ばりの、田舎の因習に満ちた一族の物語が背景にあり、非常に心惹かれる…
中国発、「密室の王」と称される短編ミステリー作家・孫沁(スンチン)文(スンチンウェン)の長編デビュー作である本書は、凝りに凝った「密室トリック」本格謎解き小説だった。しかも、横溝(よこみぞ)正史(よこみぞせいし)(せいし)ばりの、田舎の因習に満ちた一族の物語が背景にあり、非常に心惹かれる…
激動の時代に犯人を追う刑事の執念、スパイ、恋愛、警察小説要素のある歴史ミステリーである…「真珠湾攻撃」の12月8日。その日が歴史的転換点だなんて、庶民には少しもわからなかったかもしれない。けれど、その時そこに自分がいたら、どう思っただろうか…
華(か)文(ぶん)ミステリーが隆盛な中国発、危うい思春期の少年たちの冒険サスペンスミステリーである。本国では、本書を原作としたドラマがネット配信され、十億回再生されたという…大人たちのモラルが消失した社会で、その不条理に翻弄される子どもたちにどうやって生きろというのだ。弱い者は食い物にされるか、食い物にするかしかない…