私の戦争の記憶と戦後:「戦争が奪ったものをたどる~戦死した父の絵手紙・残された母の人生とは…宮﨑黎子さんの語り / ムービー(日本・東京 / フィリピン)

宮﨑黎子さん(2016年6月3日・東京の自宅にて)

★私の戦争の記憶と戦後:「戦争が奪ったものをたどる~戦死した父の絵手紙・残された母の人生とは…宮﨑黎子さんの語り / ムービー(日本・東京)

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宮﨑黎子さんは1942年生まれ。

お父さんの矢野金治さん(享年35歳)が、1942年に出征した満州から妻と幼い娘に宛てた12枚の絵手紙を前に、愛娘の黎子さんは思い出を語ります。

宮﨑黎子さんの父

絵手紙には、岡本一平の絵を彷彿とさせるような漫画で、表情が生き生きと描かれています。色は赤と青だけ。ユーモラスで穏やかなタッチで描かれ、まるで戦争の影など感じられないような気がしていたと語っています。

それが、戦後50年の節目の年、戦死と聞かされていた父の死の真相を知ることになります。激戦のフィリピンで、敗戦後も生き抜いた父が、捕虜収容所で年若い将校の身代わりとなって亡くなっていた…その後自分も年を重ねるに従って、父の絵や文章から、ユーモアを交えた絵の後ろに厳しい軍隊生活の過酷さの中で、故郷に遺した妻子に想いを寄せる父の情愛を感じるようになったそうです。

戦後の混乱期、幼な子を抱えての母の人生はどんなものであったのか…黎子さんは、今、自分の思いを、子どもたちに伝えたいのだとおっしゃっていました。

宮﨑黎子さんと母

(宮﨑黎子さん:2021年6月30日逝去)

撮影日:2016年6月3日
聞き手:稲塚由美子 / 「隣る人」工房

制作:「隣る人」工房

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