- 2022年3月22日
『ザリガニの鳴くところ』(アメリカ)
本書は、アメリカの野生動物学者で湿地の保護活動を続けているディーリア・オーエンズが69歳で書いた、文学ミステリーデビュー作。アメリカ南部の「大西洋の墓場」と呼ばれた湿地帯の活写が、リアルでみずみずしい。2019年全米ベストセラー第一位。…本書は、階級や人種、とりわけ白人貧困層の問題に切り込み、格差が広がるアメリカ社会の病理も描き込む。湿地が無残に破壊されるシーンも何度か登場する、差別や環境問題をテーマにした社会派小説でもある…
本書は、アメリカの野生動物学者で湿地の保護活動を続けているディーリア・オーエンズが69歳で書いた、文学ミステリーデビュー作。アメリカ南部の「大西洋の墓場」と呼ばれた湿地帯の活写が、リアルでみずみずしい。2019年全米ベストセラー第一位。…本書は、階級や人種、とりわけ白人貧困層の問題に切り込み、格差が広がるアメリカ社会の病理も描き込む。湿地が無残に破壊されるシーンも何度か登場する、差別や環境問題をテーマにした社会派小説でもある…
アメリカ発だが、実際は韓国ミステリーといってもいいかもしれない。韓国人移民の繊細で微妙な心模様、または障害児をめぐる物語を描きこんだ法廷ミステリーだ。韓国からの移民で、アメリカに来てから弁護士になったという作家アンジー・キムのデビュー作である…
…『ウィスパリング・マン』というゲームを模倣して監禁する犯人〈ゲーマー〉。刻々と死の迫る被害者たちの居場所を突き止め、彼らの命を救うためにコルターは力を尽くす。犯人の痕跡を追ううち、いつしかシリコンバレーのゲーム業界の深層へと分け入っていく…
ノルウェー発、第二次世界大戦で中立を宣言しながら、実質ナチスに占領されていたノルウェーを駆け抜けた女性スパイを描いた歴史大河ミステリー。作者は現役のノルウェー防衛相上級顧問で、本書がデビュー作ながら、ガラスの鍵賞など北欧ミステリー賞で三冠を成し遂げている…
戦後76年。沖縄戦体験者を映像化したDVD『私の沖縄戦体験から 古堅実吉~目の前に戦いくさがやってきた』が昨年12月に完成した。2020年10月末に沖縄に飛んだ。住民の4人に1人が死亡、住民の犠牲者が軍人の犠牲者を上回った沖縄戦。その記憶を遺すため、インタビュー撮影してDVD化し、皆さんに見ていただこうというプロジェクトを始めた…
独、ポーランドに隣り合うチェコ・プラハから北西15㎞ほど行くと、リディツェという小さな村の跡地に至る。1942年6月10日、ナチス政権での警察権力を一手に掌握し、「ユダヤ人問題の最終解決」を決めたといわれるラインハルト・ハイドリヒ暗殺の報復として抹殺された村である…