• 2022年11月12日

すこ~し離れて、心はもっと繋がって(日本/埼玉)

…『光の子どもの家』ではバザーも休み、理事会もオンライン、訪問者も制限せざるを得ない状況でした。自粛という手段により働き場を失った卒園生や奨学金とバイトで大学に通う卒園生たちへの支援も、光の子どもの家はできるだけのことをしています。卒園したからそれで終わりではないですよね…

  • 2022年11月12日

「悩ましいよなぁ…」by 菅原哲男(日本/埼玉)

「悩ましいよなぁ…」それが菅原さんの口ぐせでした。 子どもとの暮らしの中で、「これがよかった」と結論づけられるやり方などありはしないと宣言されているかのような厳しい現実がある。それでも、日々起こる簡単ではないことたちへの対処への失敗、何より、その際の子どもたちの言葉・表情から学ぶのだ、というその心根 […]

  • 2022年11月12日

うろうろする力 一緒に遊ぶ心(日本/埼玉)

…ただ居続けるだけでいい。ぐちゃぐちゃした暮らしを共にして、泣いて笑って怒って喜ぶ。その繰り返しこそが人を生かす。人を育む。それが『光の子どもの家』であることに変わりはないが、さらに開かれて、外からの風も吹き抜けるように感じる。うろうろすること、それ自体に力がある…

  • 2022年11月12日

柔らかい責任(日本/埼玉)

…『光の子どもの家』の責任担当制とは、もっと柔らかい、柔軟なものであった。自分に手に負えそうもないことは早めに相談する。自分一人で抱え込まないで、表に出して共有して話し合うことがコインの裏表のようにあった。問題をつかんだら、どうするかねぇ、と言いながら話し合う〈ゆとり〉があった。そして、自分以外の多様な価値観をもつ者と議論し、助言を受け、閉塞しそうな自分の心に常に新しい風を吹かせることができたと思う…

  • 2022年3月22日

『ブート・バザールの少年探偵』(インド)

初のインド発ミステリーを紹介したい。しかも、たった今(2021年4月29日)、本書が、アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞を受賞したと知らせが届いた…何よりインド人自身が認めたがらない、もしくはないものとしたいインド社会の格差と残酷さを映し出していた…

  • 2022年3月22日

『マイ・シスター、シリアルキラー』(ナイジェリア)

アフリカ発サイコ・スリラー・ミステリー。ナイジェリア生まれの女性作家の長篇第一作で、世界的なミステリー文学賞であるアンソニー賞最優秀新人賞を受賞…。連続殺人犯の妹は、男権社会そのままのひどい父親による幼児体験のなれの果て。繰り返される殺人と、それをごまかす姉との共依存関係と葛藤、機能不全家族が抱える闇、暴力の記憶と連鎖、ジェンダー不平等…負にまみれた人生を姉妹共に生き抜き、愛憎劇を繰り広げながらも…