• 2022年3月23日

『完璧な家族』/ 小学館文庫・巻末解説より掲載(アメリカ)

事件は、完璧な秋の日にとつぜん起こる。ある幸せそうな一家が何者かに銃撃されたのだ。13歳の次女ローラと8歳の長男マニー、母親とその恋人は、一瞬にして命を奪われた…始まりはロクシーが11歳の時、妹のローラは8歳で、弟マニーは4歳。それぞれの父親は異なり、マニーの父ヘクターは母と大喧嘩(おおげんか)して出て行った。その後、母は泣くか酔っぱらうかで、まったく子どもたちの世話をしなくなった。ネグレクトで通報され、母から引き離され、姉妹は同じ里親マザー・デルの元に、弟は別の里親に預けられた…

  • 2022年4月11日

「バビ・ヤール渓谷」~誰が虐殺の現場を消したのか(ウクライナ)

1941年9月29日、キエフを占領したナチス・ドイツが、市内のユダヤ人全員を集め、衣服を脱がし、バビ・ヤール渓谷まで歩かせて一斉に銃殺した…ソ連の捕虜やシンティ・ロマの人々、ウクライナ民族主義者も銃殺され、43年、ソ連がキエフを占領するまでに、10万人にもの人々が殺害された…

  • 2022年3月22日

『悪童たち 上・下』(中国)

華(か)文(ぶん)ミステリーが隆盛な中国発、危うい思春期の少年たちの冒険サスペンスミステリーである。本国では、本書を原作としたドラマがネット配信され、十億回再生されたという…大人たちのモラルが消失した社会で、その不条理に翻弄される子どもたちにどうやって生きろというのだ。弱い者は食い物にされるか、食い物にするかしかない…

  • 2022年11月12日

「野村誠(アトリエ・ムジタンツ)さんとあだちちゃりネットの協働・『あだちちゃりネットソングつくっちゃうぞ~!』」/ ムービー(日本/東京)

…アトリエ・ムジタンツの野村誠さんが電子ピアノの前で音だしてると、あみちゃんが近づいてきて、思うままにしゃべったり歌ったりする。それを誠さんがピアノで音に変えてみる…あだち子ども支援ネットはまるで「長屋」のようなのだ。誰かがやろう!と言ったこととご飯を絡めてあっちこっちでみんながウロウロしている。時々子どもが大人にすっと近づいていく。居心地がいいんだなぁ…

  • 2022年11月12日

長屋みたいにワチャワチャ暮らす~大山光子さん(一般社団法人 あだち子ども支援ネット 代表理事)/ 語り / ムービー(日本/東京)

大山さんは、それ以前から任意団体「”がきんちょ”ファミリー」を主宰し、「こども”ど真ん中”プロジェクト」を続け、コロナ禍では、自転車で行ける距離でつながろうと「Adachiちゃりネット」(通称:あだちゃりネット)を立ち上げました…下町の浅草で靴職人の家に生まれ育ち、毎年、母親の故郷、福島県から「集団就職」で家の工場にやってくる若者たちに「育ててもらった」という大山さん。インタビューの中で、いまの「子ども支援」の活動の原点になっていると話しています…